MacBookでVJ (DesignPad編)
手元にWindows機が無かったため、MacBookでVJやってきたのでメモ。以前は ThinkpadX60 + Windows XP + Firefly という構成でやっていたのですが今回は次の通り。
マシンスペック
素材レイヤでアニメ動画を2つ再生しつつ、オーバーラップで汎用素材を薄く重ねた状態で派手なエフェクトを使うとCPU使用率が100%に逹するが、レンダリングが遅れたりはしなかった。マシンのスペックは十分だと言える。PCがかなり発熱するのでPC冷却台を使った方が安定したパフォーマンスが得られる気がする。
PC冷却台は1000円程度の安物だが、全体がアクリルの透明+底面に青のダイオードが仕込まれていてステージ映えするので個人的にはお気に入り。
前提
以下の文章の前提となる私のVJスタイルですが。DJにセットリストを教えてもらって、それにマッチする素材(主に動画)を1曲あたり3個程度準備しておく。本番はエクストリームアドホックな感じでDJのプレイに合せる。素材の作り込みはあんまりしない。
DesignPadの操作感
マウス操作が主体のソフトなので、MacBookのタッチパネルだと疲労が半端ない。操作ミスをしないためには高性能マウスが必要になる。特に素材をオーバーラップさせる場合に、単にクリックしただけだと100%の濃さでオーバーラップさせてしまう。これを避けるにはShift+左クリックした状態で上下にカーソルを動かしオーバーラップ濃度を微調整してレイヤーに反映させる操作が求められる。さらにチャンネルコントロールの動画再生速度を調節するスライダーはマウスカーソルでしか操作できないが、スライダーが小さすぎて高性能マウスを使ったとしても正確な操作は不可能だろう。動画再生速度を微調整して曲と同期させたい時が良くあるが、かなりの難易度だと感じた。
エフェクトが効くまでに300ms程度のタイムラグがある。曲のキメに合せるには若干先押しする。
一度MouseDownしてしまうと、操作の取り消しができない。諦めてMouseUpするしかない。焦ってEscキーを押すと出力がブラックアウトしてしまう*1。
DesignPadをキーボード操作主体で使う
まだDesignPadの操作に慣れていない時、本番でミスをしないためになるべく操作を少くする方式を考えた。
- 素材はDJの曲順に縦に並べて登録しておく。(1曲の素材は4つまで)
- ライブラリのメモリーストックにはオーバーラップ用の汎用素材と何度も使う画像等を入れておく。
- 使用するエフェクトは9種に絞り、ユーザーショートカットAのページに全て登録しておく。*2
- エフェクトはキーボード操作でやる。キーを長押しする事でエフェクトの開始速度が調節できる。
- エフェクト解除はキーボード操作(0 or 0 + .)でやる。キーを長押しする事でエフェクト解除速度が調節できる。一瞬で解除してしまうと非常にダサい。
- 右上は常にチャンネルコントロールを表示させておく。素材の残り時間を監視する。
- ドラッグエフェクトは本当に余裕のある時だけ使用する。
- F1~F12キーまでMacの機能の割り当ては解除しておく
- Spacesは無効にしておく
- Exposeの画面コーナーへの機能割り当ては解除しておく*3
DesignPadの良いと感じた所
簡単にエフェクトが扱える。特にエフェクトのBPM合せが楽なのが良かった、曲のテンポとエフェクトが同期すると気持ちがいい。ドラッグファンクションはあんまり使わなかったが、これもかっこいい。オートプレイ作成機能を使えばもっと楽できる気がした。